現代語私訳 善導大師 「般舟讃」(念仏讃歌) 第十二節
樹木からは枝が宝石のとばりのように垂れています、
(浄土への往生を願います)
それらの樹木は、三十万ヨージャナ(約千八百万キロメートル)もずらっと並んでいます、
(はかりしれない喜びよ)
根や茎や枝や葉っぱは、七つの宝が混ざってできています、
(浄土への往生を願います)
ひとつひとつの宝から無数の光が流れ出ています、
(はかりしれない喜びよ)
そよ風が吹いてお互いにそれらの枝や葉っぱが触れる時には、
(浄土への往生を願います)
六つの天界の音楽も比べものにならないほどの音が流れます、
(はかりしれない喜びよ)
仏の化身や菩薩やガンジス河の砂の数ほどの浄土の聖なる方々は、
(浄土への往生を願います)
それぞれの樹の下で、その真実の音声を聴いています、
(はかりしれない喜びよ)