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なかなか面白かった。
なんというか、ゲバラは、社会的公正のために、言いかえれば「義」のために、生き、闘い、死んだのだと思う。
映画を見ていて、あらためてそう思った。
もちろん、ゲリラ戦の苦労は並大抵ではなかったろうと映画を見ていてあらためて思ったけれど、ある意味、男として無上のよろこびの日々だったのではなかろうかとも、ちょっと羨ましくも思った。
革命とは愛だ、と言い切るゲバラに、やっぱりしびれる。
「革命家にとってもっとも重要なことは何か?」という問いに、
「バカらしいと思うかもしれないが、真の革命家は偉大なる愛によって導かれる。
人間への愛、正義への愛、真実への愛。
愛のない真の革命家を想像することは、不可能だ。」
とゲバラが答えているのを見ていると、やっぱり、本当に稀有な、本当の英雄だったと思う。
毀誉褒貶、いろいろあるだろうけれど、後世これほど時が経っても人々に慕われるというところが、ゲバラに義があったことの証拠だと思う。
庶民というのは、真実でないものに、同時代はだまされるかもしれないけれど、後世までもだまされ続けることは決してない。
義のあるものこそ、後世に語り継がれるのだと思う。
社会的公正の実現のために、あれほどの勇気を発揮し、献身し続けた英雄の生涯や気概に、万分の一でも見習いたいなぁと思った。
にしても、映画の中で、臆病者に向ってゲバラが「玉なしか!」と叱咤激励するシーンがあったけれど、今の日本のアメリカに唯々諾々と従って何の疑問も感じずに恥も感じてない連中というのは、玉なしもいいところだと思う。
だいたい、戦後の日本の自民党やその支持者の連中というのは、キューバの国民の万分の一も独立の気概がなかったと思う。
キューバ国民は、立ち上がってバティスタの腐敗政権を打倒したけれど、日本人の多くは、去勢されたようにおとなしく従うばかり。
同じ島国とはいえ、キューバの英雄的な気概に比べて、戦後の日本はなんだろう。
幕末の志士たちは、決してキューバにひけをとらない英雄的な気概の持ち主だったろうに。
やっぱり、敗戦で去勢されてしまったのだろうか。
そういう私も、このアメリカの属国日本の国民の一人に過ぎないのだけれど、遠く及ばぬながらゲバラの気概は忘れずに、万分の一でも見習うように生きたいものだ。
やっぱり、心身を鍛えて、何かの時に一働きできるように鍛えとかんとなあ。