- 作者: エルネストチェ・ゲバラ,ビクトルカサウス,Ernesto Che Guevara,Victor Casaus,角敦子
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 大型本
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ゲバラの写真や折々の日記、手紙の文章が収録されている。
読んでいて胸が熱くなった。
顔というのは、特に成人してからは、その人の生き様や精神が現れるというけれど、ゲバラほど胸の熱くなるような良い男はめったにいない気がする。
英雄といえばいいのか、義人といえばいいのか。
もうこんな人は現れないのかもしれない。
ゲバラの残した文章を読んでいて、常に自分を磨くことを怠らない人物だったことに改めて感心した。
時代背景や社会状況が違うので、ゲバラのような生き方は、現代の先進国では、少なくとも同じ形では無理だろうけれど、そのたゆまぬ精進や無償の愛というのは、見習いたいものだと思う。
時代が進み、管理社会や官僚制の中で小利巧に生きるタイプばかりになってくると、なかなかああいう生き方や面構えの人間は出てこないのかもしれない。
英雄の時代というのは、もう遠い過去なのかもしれないが、万分の一なりとも、ゲバラのような気概を持って生きたいと思わせる一冊だった。