NHK「心の時代」の大須賀発蔵さんの特集

今日、この前録画していたNHK「こころの時代」の、大須賀発蔵さんという方が「わたしの漂流仏物語」というタイトルで御話されている回を見た。

この番組は、2006年にあったものを、今年大須賀さんが亡くなられたので、追悼ということで再放送したもの。

番組を見て、本当に深々とした感動を味わわされた。
大須賀さんは本当に妙好人と思う。
浄土真宗はすごいと思わされた。

大須賀発蔵さんは、大谷光真門主の御本に引用されていて、それでたまたまこの前の番組を録画していたのだけれど、本当にこの番組を見ることができて良かった。

ネットを検索したら詳細をまとめてあるHPがあった。
http://www1.kcn.ne.jp/~hk2565/kokoro-335.htm
ぜひ多くの人に読んで欲しい。

詳細は、上記の速記にあるので、そちらに譲るとして、私が特に感動したのは、

川に流れてきた仏像に対して、ある方が大須賀さんに送った手紙の中の、

「付け加えるものもなく、削るものもなく、完全な姿」であり、「長年、手でなでたことによって光沢を放っている」という一節と、それについて大須賀さんが、人もまたそうだと思われたという話だった。

また、「悲を包むのが慈」であり、悲しみを通して慈が届く、

如実知見(あるがままに見ること)ができない悲しみに対して、包んでくれる如来の慈がある、

という御話に、とても胸を打たれた。

自業に住する念仏に、如来の影像がさしている、自分の人生に如来の働きが働いている、という言葉にも、とても考えさせられた。

華厳経の中の方便命の、炎と悟りの回転、無尽輪の解脱の話も、本当に深い感銘を受けた。

「正円にして浄穢合成せり。善悪平等清浄の法門。」

つまり、大宇宙の生命が、浄らかなものにも、そうでないものや時にも、平等に働いている、という御話も、なるほどなぁ〜っと感嘆させられた。

「人生の川にも堰がある。そこから生命の真実が届けられてくる。」

という言葉も、とても感銘を受けた。

本当に、良い番組を、思いもかけず見ることができて、本当に良かった。

妙好人の真髄を見た気がする。