ガンディー 「非暴力の精神と対話」

非暴力の精神と対話 (レグルス文庫)

非暴力の精神と対話 (レグルス文庫)

思っていたよりも、刺激的な本だった。

その非暴力への、人間の通常の頭脳を越えた発想と確信、

および、宗教的な寛容の精神は、

いまもって、ほとんどの後世の人の追従を許さない高みにあると思う。

これほどの覚悟と確信というのは、やっぱり、すごいものと思う。

素手大英帝国を打ち破った、二十世紀の神話のような偉大な魂。

後世の人間は、なにがしか、その生涯とメッセージに耳を傾け、自分なりの応答を試みるのが、大事なことなのかもしれない。

今世紀の人間が最も注目すべき前世紀の人物として、またその名前が有名なわりにはいまいち今世紀に継承されてない存在として、ガンジーは真っ先に挙げられるべき人物と思う。

時折、また読み返してみたい、刺激に満ちた本だった。

真理への確信を持った人格の力ほど、本当の影響力を持った力というのは、この世にはないのかもしれない。