- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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だいぶ前に見たのだけれど、面白かった。
まだ女王に即位する前のエリザベスが椅子に座っているところを、カトリックの狂信者たちが囲んで、ひたすら棄教と唯一の正しい宗教はカトリックだけだと責めたてて、エリザベスが反論しようとするシーンが印象的だった。
あの時代のイギリスの、カトリックとプロテスタントのそれぞれの狂信は、本当に驚くばかりである。
そんな中、醒めた精神で、人間らしく、かつ決然とした信念を持って国をまとめようとするエリザベスは、たいしたものだと思えた。
ウォルシンガムら、有能で、時代を生きのびるための強さと残酷さを兼ね備えた家臣たちの協力をうまく引き出していくことができたのも、エリザベスの力量あってのものだったのだろう。
また、エリザベス一人では何もできないわけで、ウォルシンガムやバーリー卿らすぐれた家臣がいたことが、のちの大英帝国繁栄の礎を築けた秘訣だったのかもしれない。
両派の狂信から醒めた目を持ち、かつ確固たる信念を持って国をまとめるというのは、なかなかできることではあるまい。
ヨーロッパの歴史でも、エリザベス一世とアンリ四世は、その最もすぐれた人物だったと言えようか。
いつの世も大変なものなのだろうけれど、この時代も大変だったんだろうなぁ。