- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
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だいぶ前に見たのだけれど、宗教戦争の頃のフランスが描かれていて、けっこう面白かった。
にしても、ヨーロッパのこの時代の野蛮さと狂気は、想像を絶する。。
カトリックとプロテスタントというだけで、どうしてこんなに殺しあわねばならないのか。
こうした狂気に比べれば、いかに不倫や倫理的な腐敗をしていようとも、熱狂から醒めていて、なんとか生き残りと国の統一を目指すアンリ四世や王妃マルゴは、だいぶ人間らしいと言えるのかもしれない。
そういえば、この映画を見てからだいぶ経ってから、パリに行った時に、王妃マルゴが住んでいたサンス館というところに行ったことがある。
きれいなお城だが、今は図書館になっている。
また、アンリ四世が暗殺された場所にも行った。
石畳の道路の中に、何の文字の解説も掲示板もなく、その場所だけ、ちょっと模様のようなものが石畳に記されていた。
二人によく似合っているのもかもしれない。
度の過ぎた熱狂や狂信よりかは、アンリ四世や王妃マルゴみたいな方が望ましいのかもしれない。
今の日本も、随分と一部には狂信的なネトウヨや極左がいるみたいだけれど、極度な党派対立よりは、アンリ四世やモンテーニュの精神を見習った方がいいのかもしれない。