『詩経』の「王風」の中の「采葛」のエスペラント語訳をつくってみた。
詩経は、中国最古の詩集で、とても素朴で良い詩の数々が集められている。
この「采葛」も、とても素朴な詩で、おそらく農作業中にうたわれた詩のようだが、一日恋人に会わないと、三カ月も三つの季節も三年も会っていないような気がする、という、ただそれだけの、朗らかでのどかな詩である。
『詩経』 「采葛」
彼采葛兮 彼(か)の葛(くず)を采(と)る。
一日不見 一日 見ざれば、
如三月兮 三月の如し。
彼采蕭兮 彼(か)の蕭(よもぎ)を采(と)る。
一日不見 一日 見ざれば、
如三秋兮 三秋の如し。
彼采艾兮 彼(か)の艾(もぐさ)を采(と)る。
一日不見 一日 見ざれば、
如三歳兮 三歳の如し。
“Kolekti la kudzuojn”
Ni korektu la kudzuojn!
Se mi ne vidas mian amatinon dum la tuta tago,
Mi sentas tion same kiel dum tri monatoj!
Ni korektu la tanacetojn!
Se mi ne vidas mian amatinon dum la tuta tago,
Mi sentas tion same kiel dum tri sezonoj!
Ni korektu la moksajn herbojn!
Se mi ne vidas mian amatinon dum la tuta tago,
Mi sentas tion same kiel dum tri jaroj!
(訳)
葛(くず)をとろうよ!
一日あなたに会わないと、
三か月会っていないような気がします。
よもぎをとろうよ!
一日あなたに会わないと、
三つの季節も会っていないような気がします。
もぐさをとろうよ!
一日あなたに会わないと、
三年間ぐらい会っていないような気がします。