首相に「ペテン師」鳩山前首相
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2011060300216
読売新聞によれば、菅首相と鳩山さんの確認事項の文書は、以下の内容のものらしい。
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▽民主党を壊さないこと
▽自民党政権に逆戻りさせないこと
▽大震災の復興並びに被災者の救済に責任を持つこと
〈1〉復興基本法案の成立
〈2〉第2次補正予算の早期編成のめどをつけること
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http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110602-OYT1T00623.htm
菅首相は会見で、鳩山さんとの合意は、この文書のとおり以外の何物でもないものと述べている。
産経新聞 菅首相記者会見
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110602/plc11060223470039-n2.htm
鳩山さんが、菅首相をペテン師呼ばわりするならば、その客観的な証拠を示す必要があるのではなかろうか。
通常、一般市民や民間の企業同士のさまざまな約束や契約の存在は、もし一方がなんらかのそうしたものがあったと主張するとしても、文書のきちんとした証拠がなければ、法廷ではほぼ説得力の乏しいものとみなされる。
文書に基づかないものであれば、せめても録音などの証拠がないと、あるいは他の第三者の多くの証言がないのであれば、なんとも説得力を欠く。
鳩山さんが主観的に菅首相との合意を鳩山さんが言っているような意味で勝手に受け取った可能性はある。
その意味で、鳩山さんは自分自身は嘘をついているつもりは毛頭ないのかもしれない。
しかし、通常、文書や客観的な資料がない中で、いかに自分が主観的にはそのように相手の言い分を受けとめていたとしても、自分の主観だけを根拠に相手を責められるものなのだろうか。
鳩山さんがもし菅首相をペテン師呼ばわりするならば、第三者に検証可能な文書や録音などを示さないことには、なんとも説得力を欠くのではないか。
それに、内閣不信任案が否決されたのに首相の辞任を求めるというのはなんともよくわからない。
ならば、なぜ不信任案を否決したのだろうか。
鳩山さんは、常々、「友愛」を説いておられる方である。
また、御自身が菅首相と一緒に発足させた民主党の倫理規則の第二条には、「選挙または議会において他政党を利する行為等、党の結束を乱す行為」を行ってはならないとされている。
http://www.dpj.or.jp/governance/policy/rinri_policy.html
鳩山さんは個人的には悪い人ではないのかもしれないが、ちょっと自身の主観で憤慨されるのをここはやめて、客観的な証拠は何なのか、そして御自身の日頃言っておられることと党の倫理規則に照らして御自身の言動がどうなのか、ここは冷静に省みられた方がいいのではなかろうか。