先日、早稲田で行われた野田さんの講演の全文
http://www.kantei.go.jp/jp/noda/statement/2012/20120722waseda.html
とても率直な、良い内容だと読んでいて思われた。
批判するにしろ、支持するにしろ、まずはしっかりと総理の言葉に耳を傾けることはとても大事だと思う。
野田さんは、これから独立行政法人を四割減らし、特別会計を17から11に減らし勘定も半分に減らすと明言している。
すでに公務員の給与を7.8%削減し、議員歳費を540万円削った。
身を切る改革も相当がんばっていると思う。
悪口雑言ばかりの連中は、そもそもそれらを知ってるのだろうか。
門閥ではない人が首相になるというのは、角栄や菅さん等例がないわけではないけれど、少なかったことは確かと思う。
日本の大衆はよほど門閥が好きなのか、小泉さんや鳩山さんや小沢さんなど、世襲議員には随分熱心なファンにはなっても、菅さんや野田さんには悪口雑言ばかりだけれど、本当はもう少し庶民出の首相も応援した方がいいのではなかろうか。
最近は、原発再稼働の問題も関連しているようだが、ツイッターやブログ等において野田さんへの悪口雑言や誹謗中傷が非常にひどい。
野田さんは、講演の中で浅沼稲次郎とケネディ兄弟に言及していたけれど、野田さん自身がそうした危険に遭わなければいいなぁと少し心配された。
何事もなければ良いけれど。
もしそのようなことがあれば、日本の政治にとって大きな損失となる。
自らは手を下さなくても、悪意や悪口雑言ばかりしている人間は、もしそのような場合、重大な責任をその人自身も負うと少しは自覚した方が良い。
菅政権ががんばっていたことは、脱原発と税・社会保障改革の二つだった。
このうち、後者については、野田政権は実に真摯によくがんばっていると思う。
デマゴーグや無責任な議論が跋扈する今の日本では、稀有なほどに。
あとは、前者についても野田さんが菅さんぐらい取り組んでくれればいいと思う。
おそらく、いま首相官邸前で起っている大規模なデモは、再稼動反対だけでなく、もっと大きな、この国全体の脱原発や安全対策を含めての願いが底流に流れているのではないかと思う。
どうその深いところを汲み取るか。
総理と国民の間を疎隔し、引き裂こうとする悪口雑言や誹謗中傷や両舌も随分ひどい昨今だけれど、菅さんが野田さんとデモの間を取りもとうとしているように、総理の言葉が国民にもっと伝わり、国民の声がもっと首相官邸に届けばと願われてならない。