ETV 北山修 最後の授業

教育テレビで四夜連続で、北山修先生の授業が放映された。

とても面白かった。


映像メディアは想像力を弱めてしまう危険がある、言葉の裏側を読みとる想像力が、映像媒体ばかりだと失せていくかもしれない、

という話と、

心の裏側を言葉にする、言語化することの大切さ、

についての話が、心にのこった。

そういえば、この人は心が深いなあ、想像力があるなあ、と思った今まで出会った人は、テレビはほとんど見ないという人が多かった気がする。

私はけっこうテレビ番組を見ることが多いので、気をつけないとなあ。


また、「三者言語」と「二者言語」という話が心にのこった。

北山先生が言うには、不特定多数を相手に発信される言葉が「三者言語」。
テレビはすべて三者言語だという。

一方、相手と二人で話す言葉が「二者言語」。

この社会は、どんどん三者言語ばかりになり、二者言語がどんどん少なくなり、場合によっては二者言語が全く使えない人まで出てきている。

カウンセリングとは、この社会の中で、二者言語をしっかり確保し回復することである。

という話が、心に残った。

人が本当に豊かに生きるためには、三者言語のみでなく、二者言語こそが大事なのかもしれない。



北山修 最後の授業 テレビのための精神分析入門』<全4回>
教育テレビ  7月26日(月)〜29日(木)後10:25〜10:50
(再)教育テレビ  8月2日(月)〜5日(木)前5:35〜6:00

http://www.nhk.or.jp/fm-blog/200/54683.html