三世因果を考えること

※天国と地獄があるとすれば死んだあとアナタはどっちに行くと思いますか? 2001人アンケート
http://getnews.jp/archives/88670



うーん、どっちだろう。

よくわからないというのが、正直なところだ。

もし生まれ変わるのであれば、苦しいのは嫌なので、できれば地獄は避けて、人間か天界以上に生まれたいものだが、

自分の後生は自分の頭ではよくわからないので、とりあえず、そのまま救うという如来のおおせを聞きながら、念仏申し、せめてもわが身を慎み省みながら生きようかと思っている。

仏教の世界観では、人間は自分の行為の報いを必ず今生か次の生以降で受けるという。
解脱しない限りは、なんらかの形に死んでも生まれ変わっていくという。

通常、凡夫は、過去世・現世・未来世の三世の間に原因と結果の法則があるとはあまり考えず、この短い現在の人生のことだけ考える。
しかし、それは、本当は狭い狭い視野の、視野狭窄の極みなのかもしれない。

死後のことを考えるのは、必ずしも無意味なことや今生に関係のないことではなく、過去・現在・未来の原因と結果のつらなり(三世因果)に思いを馳せるきっかけになる大事なことかもしれない。

本当は、今現在の自分はすべて過去の自分の行為に原因があると自分の人生の責任を自ら背負う腹をくくれた時、

そして、今の自分の行為が将来にどういう意味があるかきちんと正しく選択できた時に、

人の本当の自由も、今を生きるということの本当の意味も、ありえるのかもしれない。

とすれば、三世因果を考え、知ることは、今生を本当に生きるためにもとても大事なことだろう。

結局のところ、自分が死んでみるまでは、地獄にいくのか、天界にいくのか、はたまた浄土に生まれるのか、自分の頭ではよくわからないのが本当のところだと思う。

大事なことは、三世因果の道理を知って心得て、せめても悪いことをしないようにできる限り慎み、すこしでも善いことをするように心がけ、今生を意味あるものにしていくことだと思う。

また、自分にはよくわからない後生の行き先を、仏になるまで育てると誓いそのまま救うとおっしゃってくださる如来の教勅を、繰り返し聞くことが、大事なことだと私は思う。