現代語私訳 橋本左内 『啓発録』
橋本左内の『啓発録』を現代語訳してみた。 今こそ多くの人に読まれるべき、本当に素晴らしい本だと思う。 日本の武士道のエッセンスだと思う。 生き方の大きな指針となり、読むたびに啓発される本だと思う。 現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 目次 第一章 「…
現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 第五章 「交際する友人をよく選ぶ」 「友人」というのは自分の連れ・仲間ということであり、それを「選ぶ」というのはその中でもより分けるという意味です。 自分の同級生や同じ故郷の人や、同年代・同期の人が、自分と交際…
現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 第四章 「学ぶことに努力する」 学ぶとは、習うということです。 すべての良い人や優れた人の善い行いや善い事績の跡を辿り、習っていくことを言います。 ですので、君主への真心や正義感、親への孝行といったことを見たなら…
現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 第三章 「志を立てる」 志とは、心が向かう場所ということであり、自分の心が向かっていく場所のことを言います。 武士に生れて主君への真心や親への孝行の心がない者はありません。 主君への真心や親への孝行の心があり、自…
現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 第二章 「気概を発揮する」 「気概」とは、人に負けたくないという心があり、恥や辱めを受けることを無念に思うというところから起こる、いわば意地を張ることです。 気概を「発揮」するとは、自分こそはと心を強く持って、…
現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 第一章 「幼稚な心を去るということ」 幼稚な心とは、幼い心ということです。 俗に言う、子どもじみたことです。 果物などがまだ熟していないことを「稚」と言います。 「稚」とは、なんであれ、まだ未熟なところがあって、…