2012-03-15から1日間の記事一覧

作家の想像力はすごいなぁ 大江さんの『二百年の子供』に出てくる県知事について

大江健三郎の『二百年の子供』という小説は、幕末と近未来に主人公の子どもたちが時空を超えた旅をするという物語なのだけれど、 その近未来、2064年についての記述を昨日読んでいて、ちょっと驚くことがあった。 七、八年前に最初にこの本を読んだ時は、全…

現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 第一章 「幼稚な心を去るということ」

現代語私訳 橋本左内 『啓発録』 第一章 「幼稚な心を去るということ」 幼稚な心とは、幼い心ということです。 俗に言う、子どもじみたことです。 果物などがまだ熟していないことを「稚」と言います。 「稚」とは、なんであれ、まだ未熟なところがあって、…

雑感 一次大戦からおよそ百年経った今は

大江健三郎の『二百年の子供』という小説は、主人公の子どもたちが1864年から2064年の二百年の時の中を時空を超えて旅するという話で、主人公たちの時点から120年前と80年後の世界を垣間見る、という物語なのだけれど、 それを読んでいて、ふと、さ来年に第…