ドキュメンタリー映画『沈黙の前の叫びたち』(Screams Before Silence)をやっときちんと視聴した。
10.7のハマスによるテロや性被害について、体験者や目撃者へのインタビューをまとめた映画である。
自分自身が人質となっている間にレイプされた証言や、多くの裸の死体を見た証言などがあった。
また、眼の前で親が撃ち殺されたり、草むらに隠れている時に眼の前でレイプを目撃せざるを得なかった証言もあった。
あまりにひどいと、絶句せざるを得ない内容だった。
日本ではガザの被害については多くの報道があるが、イスラエルの被害についてはほとんど報道がなされない。
双方ともに一般市民の被害は平等に気の毒なことであり、どちらも本来あってはならないことと思う。
イスラエルの10.7における被害については、ネットなどでは自作自演説や陰謀論説が真しやかに流されているようであるが、この映画を見て語っている人々の顔や表情や目や声を見て聞けば、真実を語っているか、嘘をついているか、おのずと自分自身でわかると思われた。
戦争の手段として性暴力が用いられたということが指摘されていたが、10.7のみならず、ウクライナやかつての旧ユーゴスラビアでも同様の出来事が報告されていた。
国際社会は国際法に基づき、それらの戦争犯罪についてはきちんとした追及をなすべきと思うし、再発防止に努めねばならぬと思う。
この映画の中の証言によれば、人質の若い女性の半数以上はレイプされているとのことだった。
今なお、100人以上の人質がガザに囚われている。
早く全員解放されることを願わずにはおれない。