『ゆきゆきて、神軍』を見て

ドキュメンタリー映画ゆきゆきて、神軍』を動画で見た。
とてつもなく重い作品だった。
戦後四十年頃なので、今から四十年ぐらい前に撮影されている。
ニューギニア戦線において起こった、終戦後の軍隊内部の殺人事件について、被害者のために加害者のもとを一人ひとり訪ね、当時のことを聞き出していくというストーリー。
それらの人々の重い口から語られるのは、食べ物が全くない極限状況において、「代用豚」として人肉食が行われており、白人兵は白豚、現地の人は黒豚と呼ばれていたとのこと。
また、日本人の中でも、食料の奪い合いなどが原因で殺人が横行していたとのことだった。
到底平和な戦後の私たちからは想像もつかない地獄がそこにはあったのだろう。
戦没者の追悼や、過去の時代の苦難という言葉が薄っぺらいものにならないようにするために、あまりにも重いけれど、視聴されるべき作品だと思われた。
https://www.youtube.com/watch?v=fV0d1N8IePU&t=4213s