今日、衆院本会議で野田佳彦元総理による、安倍晋三元総理の追悼演説が行われた。
リアルタイムには聞けなかったけれど、動画で視聴した。
正直、胸打たれた。
政治家の演説でこれほど感動させられることはあまり多くはないと思う。
政治的には立場を異にしたものの、そうであればこそ真剣に火花を散らして真っ向からぶつかった政敵だったからこそ、本当にわかる部分もあったのだろうと聞きながら思われた。
また、野田さんが、安倍政権の「光と影」を両方を問い続けることの大切さを訴えていたことにも考えさせられた。
言葉をもって「光と影」、つまり功績のみでなく負の部分についてもきちんと問い続けることを、演説の最後で野田さんは強く訴えていた。
国葬のあと、すべてについて忘却と美化が進み、うやむやのまま神格化されていくのではなく、その功罪、プラスとマイナス、両面をきちんと言葉にして言語化して検証し検討していくこと、それがきちんとできるかどうかで、今後の日本のありようもかなり異なっていくのではないかと聞きながら思われた。
私たちが生きてきたこの同時代における、一つの貴重な演説だったと思う。
この演説で野田さんが訴えた、暴力に屈しない民主主義や、人々の暮らしについて命をかけて責任を感じながら街頭に立って言葉を発し続ける政治や、安倍政権の光と影についての真摯な検証ということが、無にならずにいて欲しいと思われる。
動画 (7分頃から)
https://www.youtube.com/watch?v=tTPUf9l2mqA&t=1913s
演説全文