第二次世界大戦中に、ナチスの迫害からかくまってくれたフランスの小さな村に、そのおかげで生き残ったユダヤ人の男性が二億五千万円の遺産を贈ったという。
マイケル・モーパーゴの小説になりそうな、胸打たれる話である。
そのル・シャンボン・スル・リニョン村という村は、ユグノー戦争の頃から多くの人々をかくまって助けてきた伝統があるそうである。
一人の人のいのちを助けることは全世界を救うに等しいという格言がアヴォートにあったけれど、本当にそれぐらい偉大なことだと思う。
ル・シャンボン・スル・リニョン村は、第二次大戦中にも二千五百人以上のユダヤ人をかくまい、助けたとのことである。