ドラマ『フォーガットン・アーミー』を見終わった。
インド国民軍を描いた作品で、シンガポール陥落あたりから話が始まる。
イギリスと日本の間で、当時のインド人の一般兵士たちはさぞかし大変だったろうなぁと見ながら思われた。
第二次大戦中、二百五十万人のインド人がイギリス軍兵士としてドイツや日本との戦いに従事したそうである。
また、五万人以上のインド人がインド国民軍として日本側に立ってイギリスと戦った。
インド国民軍には女性部隊もあり女性兵士もいたそうである。
ソビエトにもいたので、世界初というわけではないのかもしれないが、かなり早い部類には属すると思われる。
作品では、主人公と女性兵士の淡い恋なども描かれて、彼らにも彼らなりの青春があったんだろうなぁと思えた。
インド国民軍の兵士たちが、「デリーへ!」としばしば作中で声を上げ、インドを目指して進軍する姿には、見ていて目頭が熱くなった。
もちろん、インパール作戦は失敗に終わり、その多くはインドに辿り着くことなく戦死し、捕虜となった人々は反逆者として惨めな思いをせざるを得なくなった。
だが、テロップで最後流れるが、反逆者として多くのインド国民軍兵士たちが戦後に裁判される中で、インドの国中に裁判を通して彼らの思いや真実を知り、イギリスに反乱を起こしてインド国民軍を名乗る兵士たちが相次ぎ、とうとうイギリスも匙を投げてインド独立を認めることになったそうで、インド国民軍は決して全くの無駄に終わったわけではなく、インド独立に貢献したようである。
アマゾンプライムで見ることができるので、見ることができる方にはお勧めしたい。
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