戦争中の資料展を見て

先日、戦争中の資料展が近所であってて見た。

いろんな戦時中の資料が展示してあってなかなか面白かった。


中でも、戦時中の写真を集めたスクラップブックを自由に閲覧できて、とても面白かった。


その中の、古い戦時中の新聞を見ていたら、大泉黒石という人の『おらんださん』という小説の広告が、ちょうど日米開戦の頃の新聞の広告欄に出てて、「排英的長編小説」などと紹介されていた。
どうやらイギリスを批判した長編小説のようなのだけれど、どんな内容かこわいもの見たさで読んでみたくなった。


あと、戦時中の新聞は、やたらとポマードの広告が多かった。


ポマードって男性の整髪料だろうけれど、当時はそんなに需要があったんだろうか。
あと、結核の薬の宣伝も多かった。
時代を感じるものである。


また、当時の新聞の中に、でかでかと東条英機の写真を乗せて「稀代の名宰相」と書いてあるのがあってびびった。
その数年後には評価がまったく逆転するのだから、世評のあてにならぬことと、世の無常をしみじみ感じざるを得なかった。


他にも、戦時中の絵ハガキなどもあって、興味深かった。


アニメ映画も上映されていて、なんとなく見たことがあったような気がして、受付の人になんというタイトルの作品か尋ねたところ、「さよなら対馬丸」だとのこと。

たしか私が小学生か中学生の時に、たぶん学校の平和学習か何かで見た記憶がかすかにある。
沖縄の学童疎開の児童を乗せた船が、海上で攻撃を受けて沈み、ほとんどの児童が亡くなり、しかも箝口令が敷かれるという悲惨なストーリーだった。


他にも、福岡城の石垣の前に出征兵士を送る人垣ができている様子の写真など、いろいろ興味深かった。


いろいろな展示を見ると、世の無常をしみじみ感じるのとともに、二度とこうした悲惨な馬鹿げた時代が来ないことを願うばかりの気持ちになる。


あと、平成三年に県議会で決議されたという核廃絶を求める決議文が展示してあって、そんな決議があったんだとはじめて知って驚いた。


いろいろ知らないことが多いものである。