先日、テレビであっていたのを録画していたので、見てみた。
意外と面白かった。
六十年ぐらい前のスウェーデンの映画だけれど、意外と展開のテンポが早かったし、中世ヨーロッパの異常な雰囲気がよく描かれていたと思う。
この作品が何を言いたいのかは、たぶんいろんな解釈がありうるのだろうけれど、
多少情けなくても聖母マリアが見えるぐらいに純粋な心を持った人の良い道化と、その奥さんとその赤ちゃんたちには、死神も近づかず、というより近づけず、これから先も元気に祝福された生きて行くことができる、ということなのかなぁと思う。
四の五の理屈をこねている主人公のアントニウスや、ニーチェっぽい虚無主義者のヨンスなどには等しく死神がやって来るけれど、最後に生き残るし、いのちが続いていくのは、素朴な純真な心で明るく楽しく生きている普通の家族、ってことなのだろうか。
自分はこの道化に憧れるけれど、今のところ、このぐちゃぐちゃ理屈っぽい主人公の方に似てしまってるんだろうなぁ。。
なんとか主人公みたいにチェスをやって時間を稼いでいるうちに、主人公とは違う、道化みたいな人生を切り開きたいものである。
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