- 作者: 志賀直哉
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/08/06
- メディア: 文庫
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とても面白かった。
この前、『暗夜行路』を二十年前に買ったのを見つけてやっと読破して、意外にもとても面白く、志賀直哉をもっと読みたくなってこの短編集も読んだのだけれど、すばらしかった。
なんといえばいいのだろうか。
のほほんとしていて、笑えるところもあって、くつろいでいるようで、かつ「仕事に対する意志」がしっかり存在し、わかりやすい平明な言葉なのに、珠玉のような作品にしあがっている。
稀有な小説の数々と思う。
高校の頃は、どうも志賀直哉を読む気がしなかったのだけれど、いま考えてみればもったいないことだったと思う。
もっとも、この味わいがわかるのは、ある程度年をとってからなのかもしれない。