- 作者: 八木重吉
- 出版社/メーカー: 日本図書センター
- 発売日: 1999/11/25
- メディア: 単行本
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素晴らしかった。
八木重吉の詩をなんと評すればいいのだろうか。
一見平明なことばで、限りなく繊細で深い透明な息づかいが、読むほどに伝わってくる。
ある、私にとってとても大切な人が、生前、しばしば八木重吉の詩について、会話で触れていたことがあった。
当時は私はあんまり八木重吉は詳しくなかったし、きちんと読んでいなくて主な詩をいくつか知っていただけだったのだけれど、そのことが読みながらなつかしく思えてならなかった。
澄んださびしさや悲しみと、限りない優しさや愛を、八木重吉の詩からはあらためて感じるし、それは人生にとってとても大切な何かなのだとあらためて思う。