- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2010/05/07
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いつか見たいと思っていた映画。
幸い、この前テレビであっていたので録画して見た。
ソビエトとナチスの狭間で苦しみ、はかりしれない悲しい思いをしたポーランドの戦時中の様子が描かれている。
カティンの森の悲劇は有名だけれど、あらためて胸がつぶれた。
一万二千人ものポーランドの優秀な将校たちが、カティンの森でソビエト軍に虐殺された。
ナチスはプロパガンダに使うためにソビエトに埋められた遺体を掘り起した。
戦後は、カティンの虐殺事件は、ナチスドイツによるものだったということにされ、そのことに異を唱えるとソビエトやポーランド政府から迫害されることになった。
大国の狭間で翻弄される小国というのは、本当に悲惨なものだと思う。
生きていれば、どれだけか未来があった、また幸せがあったであろう、多くの人たちがこの映画の中では次々に命を落としていく。
生きて祖国の再建に努めて欲しい、と捕虜になっている時に演説した大将の言葉には感動したが、その大将も、他の将校たちも皆カティンの森で殺されてしまった。
スターリンとヒトラーとは何だったのだろう。
あらためて悪魔としか思えない。
これほどの目に遭いながら、それでもなおかつ生き抜き、長い紆余曲折を経て自由を手にしたポーランドは本当に偉大だと思う。