絵本 「エステル」


旧約聖書の中の「エステル記」の物語の絵本。

当時、国が滅ぼされ、捕囚となり、一応故郷に帰れるようになった後も、まだペルシア帝国の都には多くのユダヤ人が暮らしていた。

その中で、ユダヤ人の乙女のエステルは、皇帝のクセルクセスに見初められて結婚する。

その後、悪い大臣のハマンが、他の人々は皆ひざまずくのに、ユダヤ人のモルデカイ(エステルの育ての親)だけがひざまずかないのに腹を立て、ユダヤ人を皆殺しにしようとする。

しかし、エステルが皇帝に直訴して、ユダヤ人は助かり、逆にハマンの方が皇帝に罰せられた。

という御話。

今でもユダヤ人は、この故事にちなんだプリム祭というお祭りをするそうである。

昔、一度はこの「エステル記」も読んだはずなのが、ほとんど忘れてしまっていて、モルデカイのこともすっかり忘れていた。
モルデカイの誇り高さと、エステルの勇気が印象的な物語だと思う。