絵本 「頭につまった石ころが」

あたまにつまった石ころが

あたまにつまった石ころが


あるところに、ともかく石が大好きな少年がいた。

少年は、あちこちから珍しい石を探しては集めて並べた。

大きくなってからも、ガソリンスタンドで働くかたわら、ひたすら石を探し、集め続けた。

大恐慌が起こり、家を売っても、石を集め続けた。

スプリングフィールドの科学博物館に行き、熱心に石を眺めるその男性を見て、館長さんが話しかけてきて、その男性の石の詳しさに驚く。

館長さんの紹介で、博物館の夜の管理人になった男性は、働きながら大学で石の勉強を続ける。

そしてなんと、その館長さんの次の博物館の館長になった。

これは実話で、この作者の方が、この男性の娘だそうである。

人からは馬鹿みたいに見られても、何か一つのことをひたむきに情熱を傾け続けると、思ってもみない道につながって、夢が実現していく。
そのことを教えてくれる、良い一冊だった。