絵本 「バスラの図書館員」

バスラの図書館員―イラクで本当にあった話

バスラの図書館員―イラクで本当にあった話


イラク戦争の直前、バスラという町の図書館員の女性が、兵隊たちが図書館に来ているのを見て、このままだと爆撃されてしまうと思い、本を安全なところに移動することを主張する。

しかし、軍は、そんな余裕はないと断る。

それで、その図書館員が自分の友人と一緒に、図書館からせっせと自宅などの安全な場所に本を運ぶ。

三万冊の本のうちの、七割ほどを運び出した頃、戦争が始まり、空襲を受け、図書館は焼けてしまう。

しかし、すでに運ぶ出していた本は無事だった。

本当にあった話だそうである。

本を守るために必死に努力した主人公たちの心に胸打たれる。

また、日頃、平和に図書館をなんの心配もなく利用できている自分はなんと恵まれているのか、あらためて考えさせられた。

イラク、今は図書館の復興も進んだのだろうか。
早く本当に完全に平和になって、どの人も図書館を安全に自由に利用できる世になって欲しい。