先日、箴言の中の「深い水」について書いたが、箴言の中にはもう一箇所、「深い水」について言及されている箇所がある。
The purposes of a person’s heart are deep waters,
but one who has insight draws them out.
(Proverbs 20.5)
思い計らいは人の心の中の深い水。英知ある人はそれをくみ出す。
(箴言 第二十章 第五節 新共同訳)
「人の心の計画(勧告)は深い水
理解のある人はそれを引き出す。」
(箴言 第二十章 第五節 自分訳)
マイム・アムキーム・エツァー・ヴェレヴ・イッシュ・ヴェイッシュ・テヴナー・イドゥレーナ
「エツァー」という言葉は、計画という意味と同時に、聖書の他の箇所を見ると、助言や勧告・相談といった意味がある。
つまり、この箇所は、その人の魂の深層には、その人自身の人生の計画や促しがあって、理解(テヴナー、元の語形はビナー)のある人は、それを引き出し、汲み取ることができる、という意味だと思う。
とても深い言葉だ。
世間の価値観や風潮や圧力に流されていると、人は心の奥底の「エツァー」、深い水を見失ってしまうのだと思う。
私もそうだ。
それだけに、この言葉は、繰り返し読み直し、大事にしたい。