「ラングストン・ヒューズ詩集」

ラングストン・ヒューズ詩集

ラングストン・ヒューズ詩集


とても良かった。


こんな詩集が読みたかった!とはじめのいくつかの詩を読んですぐに思った。

率直な言葉で、生き生きと、生きることやいろんな思いが綴られている。


ラングストン・ヒューズは二十世紀の半ばに活躍した、アメリカの黒人の詩人。


たまたま、以前、「川のうた」という詩を読んで、興味を持って、この詩集を読んでみた。


この詩集にめぐりあえて良かった。


自伝もぜひ読んでみたいと思う。
また、詩や文章にブルースについてよく言及してあって、ブルースが聞きたくなった。


いくつも響く詩があったけれど、以下の詩は、特に印象深かった。


「わが同胞たち」


夜は美しい、
わが同胞たちの顔もおなじ。


星は美しい、
わが同胞たちの眼もおなじ。


美しい、太陽も、また。
美しい、わが同胞たちの魂も、また。


「助言」


みんな、言っとくがな、
生れるってな、みすぼらしいよ―
んだから、つかまえろよ
ちっとばかし 愛するってのを
その間にな。


「さいごの曲り」


その角を まがって きみ
きみじしんのなかに
かけこむ ときは
そのときは わかるんだ
のこされた 角という角を
曲がってきたんだって。