最近は民主党の内部で、なぜ失敗したかの反省ばかりがあっているようだ。
しかし、本当はそうした反省より、なぜ民主党政権では自殺者数が大幅に減ったのか、なぜ民主党政権は大胆なエネルギー政策の転換を打ち出すことができたのか。
などなど、善いことのポジティブな反芻も大切ではないかと思う。
民主党政権のわずか三年で、自殺者数は大幅に減り、未曾有の大震災のあとも経済はプラス成長し、日米関係も菅政権・野田政権では良好だった。
安倍さんが晩餐会もなかったのに対し、野田さんには晩餐会が米訪問時にあった。
それがなぜか考えた方が、やたら自虐的に反省するよりよっぽど良い気がする。
民主党政権のもとでは、小学生の理数学力も向上したことが国際調査の結果明らかになったと昨年の政権交代前の十二月に報道されていた。
自民党政権では1995年以降ずっと低迷していた。
なぜ民主党政権では子どもの学力が向上したかも問うた方が良い問題かもしれない。
日本の世界でも稀なほどの経済力や安定や強みは、分厚い中間層が歴史の中で形成され、比較的に機会も結果も平等だったことによる。
それこそが、戦後の日本の高度成長も経済大国も生んだ。
その中間層を破壊したのが小泉自民党政治。
分厚い中間層の復活を目指したのが菅・野田民主党政権。
民主党政権は自殺者数を大幅に減らすなど、実際に大きな成果をあげた。
もう少し長く続けば、野田さんが掲げた「分厚い中間層の復活」もさらに功を奏したかもしれない。
安倍政権は、実質的には小泉政権の継承の方向にいくだろう。
我々はどちらを望むのか。
どちらが中間層を維持復活できるのか。