詩集 「草にすわる」

草にすわる

草にすわる




いろんな詩人の詩を集めてあり、この本で読まなければたぶん一生読まなかっただろう詩もあって、とても良かった。
どの詩も、とても良い詩だったと思う。

特に私が心に残ったのは、大木実の「前へ」という詩。


「前へ」   大木実

少年の日読んだ「家なき子」の物語の結びは、こういう言葉で終わっている。
―-前へ。
僕はこの言葉が好きだ。


物語が終わっても、僕らの人生は終わらない。
僕らの人生の不幸は終わりがない。
希望を失わず、つねに前へ進んでいく、物語のなかの少年ルミよ。
僕はあの健気なルミが好きだ。


辛いこと、厭なこと、哀しいことに、出会うたび、
僕は弱い自分を励ます。
――前へ。 




私は、「家なき子」は原作を読んだことがなくて、小さい頃に再放送で見たアニメだけなのだけれど、そのアニメの印象は強烈だった。
本当名作だった。
ラストが「前へ」だったのかは、ちょっと記憶にないのだけれど、そういえばそうだったような気がしてきた。
またいつか原作も読んでみたい。