アメイジング・グレイス 私訳

アメイジング・グレイスを、和訳してみた。


といっても、私はクリスチャンではなく仏教徒なので、"The Lord"の箇所は、勝手に「み仏」と、"paradise"は「浄土」と訳してみた。
その方が私にとってはしっくりくるので。


にしても、これは本当に名曲で、名詩と思う。
ある意味、最も浄土真宗っぽい歌詞と思う。



アメイジング・グレイス 私訳」


Amazing Grace, how sweet the sound,
That saved a wretch like me.
I once was lost but now am found,
Was blind, but now I see.


驚くほどの恵み、なんという優しい響き、
そのことに、私のようなどうしようもない人間が救われた。
かつては道を見失っていたけれども、今は道を見つけた。
かつては盲目だったけれども、今は見える。


T'was Grace that taught my heart to fear.
And Grace, my fears relieved.
How precious did that Grace appear
The hour I first believed.


この恵みが、私の心に恐れるべきことを教えてくれた。
そして、この恵みは、私を恐れから救ってくれた。
なんと稀有なことだろう。私がはじめて信心を賜った時、
恵みが現れた時は。


Through many dangers, toils and snares
I have already come;
'Tis Grace that brought me safe thus far
and Grace will lead me home.


数多の危うさや骨折りや罠をくぐって、
私はすでに至った。
ここにまで、恵みが私に救いをもたらしてくれた。
そして恵みが、私をわが家へと導いてくれる。


The Lord has promised good to me.
His word my hope secures.
He will my shield and portion be,
As long as life endures.


み仏は私に良きことを約束してくださった。
名号が私を守ってくださる。
いのちある限り、み仏はわが盾、離れることはない。


Yea, when this flesh and heart shall fail,
And mortal life shall cease,
I shall possess within the veil,
A life of joy and peace.


そう、この体と心は衰え、
いつかこの有限のいのちは尽きるとしても、
私はみ仏に包まれ、
喜びと平和のいのちを持ち続けることだろう。


When we've been here ten thousand years
Bright shining as the sun.
We've no less days to sing God's praise
Than when we've first begun.


私たちはここで何万年を経ても、
太陽のように照り輝き、
最初の恵みを賜った時と同じく、
み仏の浄土を歌い続けることだろう。