youtubeに野田首相と安倍総裁の党首討論のノーカットの動画がアップされていたので貼ります!
必見!
まずは各人、ノーカットでしっかり全部見るべきだろう。
見てから、各自が判断すべき。
本当に真剣に、真摯に語っているのは誰か。
安倍さんが「ポピュリスト政党」「嘘をつくなという資格はない」と揶揄するのに対し、愚直に誠実に答えて突き進む野田さんの姿が私には印象的だった。
自民党の負の遺産があり過ぎて本来なら任期満了までやりとげたいと思っていた、自民党が原発推進を続けてきた、エネルギー政策の転換を、と冒頭で野田さんは述べる。
そのあとの、通知表に、正直の上に馬鹿がつくと書いてあって、親父が頭を撫でてくれた、数字にあらわせない大切なものがある、と親父は教えてくれた、という話には泣けた。
急に中小政党の話を持ち出す安倍さんに対して、
「技術論ばかりで、覚悟のない自民党に政権は戻さない。」
最後にはっきりと述べた野田さん。
ぜひ多くの国民にはしっかりと見た上で、判断して欲しい。
野田さんはしばしば徳川家康にたとえられるけれど、昨日の党首選は小牧長久手の戦を髣髴とさせられた。
安倍さんは秀吉と同じで、余裕で勝てるはずの戦いに痛烈な反撃を受けた。
その前の日の夜、野田さんは「一発で倒す」と側近に言ったというが、非常な覚悟で臨んだ党首討論だったのだろう。
気魄のほどをひしひしと感じた。
とはいえ、小牧長久手の戦は、大局的には秀吉の天下につながった。
それと同じで、安倍さんは昨日の党首選で、解散、つまり次の選挙での勝ちへの道を手に入れたというわけで、戦闘には負けても戦争には勝った小牧長久手の秀吉みたいなものかもしれない。
だが、のちのちじわじわ家康の勝利は効いていった。
たぶん、次の天下人は安倍さんだろうけれど、野田さんは昨日の党首選では最高にカッコいい勝負どころを見せたと思う。
家康と同じで、あとはしばらく民主党も雌伏の時を余儀なくされるだろうけれど、いったん野党になって、また政策や理念をしっかり磨き直せばいいのではなかろうか。
マスコミのネガキャンや周囲の罵倒や圧力がすさまじい中で、昨日はよく野田さんはあれほどの気魄を見せたと思う。
男は、ここ一番という時に、どれだけ本気で闘えるか。
正念場で男を見せることができるか。
それによると思う。
その点、昨日の野田さんは、私は率直に感嘆したい。
普段は罵倒と悪意と誹謗中傷と不平不満ばかりのネットの声も、全体から見ればごく一部なんだろうけれど、めずらしく野田さんを讃嘆する声が昨日はあがった。
特に、自分の目で見て感じて判断する、変な思い込みや偏見がない若い女性などが、野田さんに好意的なコメントを寄せることが多かったようだ。
家康が小牧長久手で後世に残る名を残したように、たぶん昨日の党首討論は歴史に残ると思う。
(追記)
野田さんもあまりのバッシングでついに解散をせざるを得なくなったのだろう。
さぞかし大変だったと思う。
検索したら、意外と野田さんを応援する声もあった。
少し心和んだ。
悪口雑言と悪意と冷笑ばかりの世に、正気と暖かい心も健在。
野田さん応援の声がけっこうたくさんあって、それを見ていたら、胸が熱くなった。
不平不満や文句ばかり言っているしょうもない人間も今の世の中多い。
しかし、ちゃんと自分の目で見て、がんばっている人をきちんと評価し、応援の声をあげる人もいる。
建設的な協力こそ、本当の日本の伝統であり、力だ。