鷲田清一・石黒浩 「生きるってなんやろか?」

生きるってなんやろか?

生きるってなんやろか?


けっこう面白かった。

特に、なるほどーっと思ったことは、

自分が何をしたいかとか、自分にしかできない仕事とは何か、など考えるより、

「自分はこの世の中の一人の人間として何をしなければならないか」

をしっかり考えるべきだ、というのは、なるほど〜っと思った。
本当にそのとおりと思う。
そう考えると、気が楽になる気もする。

また、世の中の本当に大事なことほど、なかなか答えがない、決められた正解などないものであり、

わからない問題に根気よく付き合って考えていく「知の基礎体力」こそが大事だ、

という話も、なるほどーっとあらためて思った。

知性のタフさ。
本当に大切なことだともう。

また、研究とは、研究に打ち込む姿勢を見せて、「人生とは何か」「生き方とは何か」を見せるということでもある、ということと、

死ぬ思いをしないと新しいものは生まれない、

ということも、なるほど〜っと思った。

ぱらぱらっとななめ読みしたのだけれど、これらの言葉に触れることができただけでも、手にとってみてよかったと思う。