経済的な成功や結婚・恋愛のみで人生の価値をはからないとしたら、他にどんなことが価値の基準として挙げられるだろう。
以前、スリランカの仏歯寺の管長のティボットゥワーウェ大長老に人生において最も大切なことは何かと質問したら、
１、 身体が健康であること
２、 心が幸せであること
３、 善い仲間をもつこと
４、 涅槃に達すること
の四つを挙げておられた。
たしかに、この四つが、人生においては最も大切な価値機軸かもしれない。
そして、私はこのうち１〜３はあるし、４はまだ達成はできていないけれど、その道の一端に連なって学ぶことができている。
この四つに比べれば、結婚や経済的成功は二の次であろうし、この四つの価値機軸をしっかり大事に維持し伸ばしていくようにしていかないとなぁ。
また、七つの聖なる財産のメモで書いた、自信・道徳・学ぶこと（知識）・見返りを求めず与えること・恥・罪への恐れ・智慧、の七つのことを考えるならば、
この七つと、経済的な富は、合わせて八つの人間にとって大事な財産と言えるかもしれない。
つまり、経済的な富は、人間にとっての本当の財産の八分の一に過ぎないわけで、経済的な富があっても恥や罪への恐れをなくせば何にもならない（そういう人は往々にして現代社会にいる）し、自信・道徳・知識・見返りを求めず与えること、の四つがなければ、経済的な富ばかりあってもあまり幸せとは限らないだろう。
経済的な成功や結婚のことで、気持ちが落ち込む時は、この四つの価値機軸と、八分の七の人生における財産をきちんと思い出して、しっかり自分の価値として持つことを心がけようと思う。
