車輪経

「車輪経」 (増支部 第四集より)



第一節


仏弟子たちよ、人間や神々に具わっている、四つの車輪があります。
人間や神々に具わっているこの四つの車輪が回転し出すと、直ちに、大いなる、はかりしれない大いなる富に達します。


何がその四つの(車輪)でしょうか?


ふさわしい場所に住むこと、立派な人に親しみ仕えること、自分を正しい方向に向けること、以前に善いことをなしていること。


仏弟子たちよ、実にこれらが人間や神々に具わっている四つの車輪です。
人間や神々に具わっているこの四つの車輪が回転し出すと、直ちに、大いなる、はかりしれない大いなる富に達します。



第二節


わがふさわしき場所に住み、尊き人にぞ近づきて、正しき方(かた)へと己れを向けて行いて、先に功徳を積みにける者、
穀物と、富と、栄光と、名声と、幸せと、もたらさるるなり。



“Cakkasuttaṃ“

cattārimāni bhikkhave cakkāni yehi samannāgatānaṃ devamanussānaṃ catucakkaṃ vattati, yehi samannāgatā devamanussā nacirasseva mahantattaṃ vepullattaṃ pāpuṇanti bhogesu.

Katamāni cattāri? Patirūpadesavāso, sappurisupassayo, attasammāpaṇidhi, pubbe ca katapuññatā.

Imāni kho bhikkhave cattāri cakkāni, yehi samannāgatānaṃ devamanussānaṃ catucakkaṃ vattati, yehi samannāgatā devamanussā na cirasseva mahantattaṃ vepullattaṃ pāpuṇanti bhogesūti.

Patirūpe vase dese ariyacittakaro siyā,
Sammāpaṇidhisampanno pubbe puññakato naro,
Dhaññaṃ dhanaṃ yaso kitti sukhaṃ cetādhivattatīti.