とりみき 「クレープを二度食えば」

クレープを二度食えば(リュウコミックス)

クレープを二度食えば(リュウコミックス)


表題作は、十九年前、進研ゼミに連載されていた作品。

ふと先日、思い出して、タイトルも作者も思い出せなくて、ネットでうろおぼえのストーリーから検索したら見つかって、ネットで注文して読んだ。
幸い、今年再販されていて、簡単に手に入った。

十九年ぶりに読んだら、本当になつかしくてなつかしくて、しみじみ面白かった。

他の、はじめて読む作品も、どれもリリカルな、なつかしい感じのする、良い作品だったと思う。

人間の「なつかしさ」という感情は一体何なのだろう。
時を越えて、行き来する人の思いとは、何かとても大切な、尊いものもあるような気がする。

ふと、そんな気持になった。

ふとしたきっかけで、日頃ならば読むはずもないような本だったけれど、この一冊を読むことができて本当に良かったと思う。