ロングフェロー 「人生の詩篇」(「人生讃歌」)  "A PSALM OF LIFE" Longfellow

ロングフェローの” A PSALM OF LIFE” を訳してみた。


この詩は、「人生讃歌」というタイトルで翻訳されている。
基本的に、私の訳は従来の訳とそんなに大意は違わないけれど、自分流に訳してみた。
かなり意訳してみた。






「人生の詩篇


― 若人の心がこの詩篇の作者に語ったことです


悲しげに言わないでください、
「人生は空しい夢幻に過ぎないもの」と。


目覚めていない魂は死んでいるようなもの。
そのような魂が感じる物事は本当の現実とは違います。


生きることは現実です。
生きることは厳粛です。
塵によって生まれたので塵に還るというのは、
肉体について言われたことであって魂について言われたことではありません。


私たちに定められている目的と道は、享楽ではなく、悲しみでもなく、
日々に今日よりも明日を、より自分らしく演じきり、より自分らしくなって生ききっていくことです。


光陰矢のごとく、学成り難し。
いかに丈夫で勇敢な心臓も、
死んで墓に入る日に向かって刻々と鼓動しています。


この世界の広い戦場の、
人生という陣営において、
決してまぬけであってはなりません。
決してただ黙って引っ張られていく家畜であってはなりません。
闘うことのできる英雄であってください。


いかに快適なものであろうと、あてにもならぬ未来を信じてはなりません。
すでに死んだ過去は死んだものとして埋めることです。
この生きた現在を演じきってください、生ききってください。
我々の内側には心があり、上には天があります。


偉大な人物たちの生涯はすべて、
私たちが人生を気高く生きることができることを思い出させてくれます。
また、彼らは、私たちを置いて去って往く時は、
歴史という砂浜に足跡を残しています。


その足跡は、きっと誰か、
人生の厳粛な航海において、
難破し絶望している、
同じ人間の仲間が見た時に、
それらの人々に勇気を奮い起させることでしょう。


だから私たちは、いかなる運命においても、
しっかりと心を持って、
起き上がり、生きていきましょう。
運命の困難にもかかわらず、
なお達成し、なお追い求めつづけ、
働き、そして結果を待つことを学んでいきましょう。



A PSALM OF LIFE by Longfellow

WHAT THE HEART OF THE YOUNG MAN
SAID TO THE PSALMIST


TELL me not, in mournful numbers,
Life is but an empty dream ! —
For the soul is dead that slumbers,
And things are not what they seem.


Life is real ! Life is earnest!
And the grave is not its goal ;
Dust thou art, to dust returnest,
Was not spoken of the soul.


Not enjoyment, and not sorrow,
Is our destined end or way ;
But to act, that each to-morrow
Find us farther than to-day.


Art is long, and Time is fleeting,
And our hearts, though stout and brave,
Still, like muffled drums, are beating
Funeral marches to the grave.


In the world's broad field of battle,
In the bivouac of Life,
Be not like dumb, driven cattle !
Be a hero in the strife !


Trust no Future, howe'er pleasant !
Let the dead Past bury its dead !
Act,— act in the living Present !
Heart within, and God o'erhead !


Lives of great men all remind us
We can make our lives sublime,
And, departing, leave behind us
Footprints on the sands of time ;


Footprints, that perhaps another,
Sailing o'er life's solemn main,
A forlorn and shipwrecked brother,
Seeing, shall take heart again.

Let us, then, be up and doing,

With a heart for any fate ;
Still achieving, still pursuing,
Learn to labor and to wait.