柳田邦男訳・ルース・バンダー ジー著 『エリカ 奇跡のいのち』

エリカ 奇跡のいのち

エリカ 奇跡のいのち


すばらしい絵本だった。
深い感動を覚える一冊。


柳田邦男さんがエッセイの中で言及されていて、それで読んでみたのだけれど(ちなみに翻訳も柳田邦男さん)、本当に心に響く一冊だった。

第二次大戦中、ナチスによって強制収容所に送られるユダヤ人たちの乗った貨物列車の小さな窓から、ひとり赤ちゃんが投げられ、たまたま通りがかった人が拾い、親切な人に引き取られて無事に育った。


その女の子は、自分の本当の名前も知らないし、親のことも何も知らないけれど、立派に育ち、幸せな結婚をし、多くの子や孫が生まれたそうである。


実話らしい。


本当にすばらしい本だった。
多くの人に読んでもらいたい。