ペシャワール会の会報(108号)が先日届いた。
今日、読んでいたら、以下の中村哲先生の言葉の一節が、とても胸に響いた。
「己が何のために生きているかと問うことは徒労である。
人は人のために働いて支え合い、人のために死ぬ。
そこに生じる喜怒哀楽に翻弄されながらも、結局はそれ以上でもそれ以下でもない。
だが自然の理に根差しているなら、人は空理を離れ、無限の豊かな世界を見出すことができる。
そこで裏切られることはない。」
本当にそのとおりと思う。
アフガンの厳しい状況も会報には綴ってあり、その中で不屈の意志で治水や植林や医療に活動する中村哲先生やPMSの方々には、本当に胸を打たれる。
会報にはまた、「伊藤和也菜の花基金」によって、アフガンにモスク・マドラサの付属寮が建設されたことが書かれてあった。
伊藤さんの御家族の方の一文がのっていた。
伊藤さんの遺影がペシャワール会の事務所の中にあるのを、以前何度か事務所に行った時に見て胸を打たれたことがあった。
会報には、伊藤さんの慰霊碑が墓地に建てられ、「和」の字とペシャワール会への志望動機が記されたとのこと。
いつか、お参りしたい。
ネットを検索したら、伊藤さんの志望動機の文章が載っているページがあった。
http://toshsurf.seesaa.net/article/105673391.html
私も遠く及ばぬながら、少しは何かしら世のため人のために何かしたいと、またしなければならぬと、会報を読んでいて思った。