- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2011/12/02
- メディア: DVD
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第二次大戦中のフランスにおけるユダヤ人の話。
実話が元だそうである。
涙なしには見れなかった。
当時、パリには二万四千人のユダヤ人がいて、ヴィシー政府によって一万四千人が逮捕され、ナチスに引き渡され、ほとんどが殺されていった。
自分自身はユダヤ人ではないのだけれど、必死にユダヤ人のために尽くす看護婦のアネット・モノーという登場人物は、実在の人だそうで、この映画をつくるにあたって直接アノーの回想を監督が聞いてつくったという。
そのためか、とてもリアルで実感のある物語になっていた。
アネットの姿も胸を打たれたし、また、最初にユダヤ人たちが収容された場所で、独断で彼らのために尽くす消防隊仕たちの姿にも胸を打たれた。
一方で、ひどいフランス人の官憲や意地悪な人々も描かれ、なんとも胸が痛んだ。
我々はかつてこのようなことがあったことを、きっと忘れてはならないのだと思う。
多くの人にお勧めしたい名作だった。