マティ・ステパネク 『すてきなすてきな世界のため―ハートソング〈2〉』を読んで

すてきなすてきな世界のため―ハートソング〈2〉

すてきなすてきな世界のため―ハートソング〈2〉



もう八年前、ある人から一冊の詩集をもらった。

その時、さらっと読んで、良い本だねと言って、本棚にいれて忘れていた。

マティ・ステパネク君という、筋ジストロフィーの病気の中、詩を書き続けた少年の詩集。

ふと最近、急にその本が思い出されて、読み直してみた。

とても胸を打たれて、思わず涙。

ネットで調べてみたら、マティ君は2004年の六月に亡くなっていた。

「心の歌」を聴くこと。
自分自身の「心の歌」「本当の願い」に耳を澄ませること。

そんな、大人がともすれば忘れがちな本当に大事なことが、この詩集にはつまっている。

いのちのかけがえのなさ、平和への願い、生と死について。
多くの事を教えてくれる。

9.11の頃、この本はアメリカで多くの人に読まれたらしい。

9.11の悲惨な事件やそれをめぐる心のありかたと、全く別に、世界の新しい別のありかたへの鍵が、この詩集にはこめられていると思う。

多くの人に、あらためて読んで欲しい一冊。

私は今までの月日、この詩集をきちんと受けとめもせず、何をしていたのだろうと本当に慚愧させられた。

マティ・ステパネク・ファウンデイション 公式HP
http://www.mattieonline.com/index.html

Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Mattie_Stepanek