裏切りとかより政策を論じあって欲しい

■裏切り・裏切り・寝返り…与謝野氏に公開質問状
(読売新聞 - 01月28日 17:51)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110128-OYT1T00815.htm


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 「自民党に投票した有権者に続き、たちあがれ日本に投票した有権者までも裏切り、敵である民主党に寝返った」とし、議員辞職のほか、次期衆院選民主党から立候補する意思があるかどうかなど8項目について、31日までに回答するよう求める内容だ。
 28日の参院本会議の代表質問でも、たちあがれ日本藤井孝男参院代表が「どのような立派な政策を並べようとも、人間の信頼が失われた中でいい仕事ができるわけがない」と与謝野氏を批判した。
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与謝野さんが党を変えてきたことについての是非は、次の選挙で有権者が判断すればいいのではないかと思う。

その選挙区の人は、政党で与謝野さんに投票した人もいただろうし、人物として与謝野さんを見込んで政党に関係なく投票した人もいたかもしれない。
その割合はよくわからないが、先の選挙で与謝野さんは十三万票ぐらいは獲得している。
比例の復活というのも、惜敗率がある程度なければできないわけだし、与謝野さんの是非は、その選挙区の選挙民が次の選挙で決めればいいことではなかろうか。

それに、そもそも、今の自民党にも党を変えてきた人々は多々いる。
だいたい、党三役の石破さんは昔は新進党にいたし、小池さんにいたっては日本新党新進党自由党・保守党・保守クラブ自民党と、与謝野さんをはるかに超える多彩な(?)経歴の持ち主である。

大事なことは、党を変えるかどうかということより、どのような政策をその人物が主張してきたか、主張しているか、そのことではなかろうか。

国民にとっては、その人がどの政党にいるかどうかより、どのような政策をその政党やその人物が行うのかが重要だと思う。

あんまり裏切りだのなんだのということで罵ったりもめるよりは、今与党の遂行しようとしている政策の何が正しく何が間違っているのか、もし間違っているとすればどうすべきなのか、そのことをこそ野党には論じることに努力して欲しいものである。

好き嫌いは別にして、与謝野さんはあえて火中の栗を拾ったのだろうから、政治家ならばそのような心意気や志には敵だとしても適切な敬意を払い、そのうえで政策において競いあえばそれでいいのではなかろうか。