(2010年8月記す)
new23のスペシャルとして、広島と長崎で二回被爆した方の特集があった。
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番組では、その中の三、四人ほどの方のインタビューがされてあって、どれも心血をそそぐような御話で、胸を打たれた。
その番組で聞いてはじめて知って驚いたのだけれど、広島と長崎で二重被爆した方は、少なくとも160人以上いたとのことである。
そのうちの一人の方が、広島でもう十分にどれほどこの兵器が悲惨かはわかっていたのに、どうしてすぐに長崎にまた落とす必要があったのか、あとは落とすと脅かすだけでよかったではないか、とおっしゃられていたけれど、本当にそう思う。
広島への原爆投下が、百歩譲って仮に戦争の早期終結のための手段だったとしても、長崎についてはまったく何の正当化もできないものだったろう。
番組では、アメリカの高校生が二重被爆の体験者の方の話を聴きに来て涙を流している様子や、「アバター」の監督のキャメロンさんが、二重被爆の体験者の山口さんのお見舞いに来ている様子もあった。
アメリカも、中にはまともな立派な心の持ち主もいるのだろう。
にしても、その体験談はどれも、あまりにも悲しく、ただただその前では言葉を失うばかりだった。
大事なことは、それらの証言をちゃんと聞き、受けとめ、忘れないことなのだろう。
番組では、二重被爆の体験者九人の方の貴重な証言集の「キノコ雲に追われて」という本が紹介されていた。
いつか読んでみたいと思う。