露はアサンジをノーベル平和賞に推挙?

ウィキリークス創設者の逮捕、性病検査の拒否など発端か
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-18539520101208


アサンジさん、当の女性二人も別に告訴するつもりはなかったのか…。

そういえば、今朝、BS1でロシアのニュースを見ていたら、ロシアがアサンジさんをノーベル平和賞候補に推挙していると言っていて、なかなか笑えた。

敵の敵は味方、ということだろうか。
wikileaksは、本当はこれからロシアも対象にしようとしていたみたいだし、もしロシアの内部告発が相次げば、ロシアが本当に今と同じことを言っているのかは疑問だけれど、ウィットに富んでいて面白い提案だとは思う。

劉暁波さんにノーベル平和賞を受賞させ、一方でアサンジさんを逮捕するというのは、中国やロシアから見れば、西側諸国の身勝手さやダブルスタンダードに映るのかもしれない。

たとえ、時の政府に「不都合な真実」であろうとも、真実を告げることや真実を提起することがノーベル平和賞に値するならば、劉暁波さんもアサンジさんも、両方ともノーベル平和賞に値するのかもしれないし、少なくとも両方ともその逮捕が批判されるべきなのかもしれない。

にしても、プーチンがアサンジさんの逮捕を「非民主的」と非難したというのは、なんとも笑えた。
http://www.afpbb.com/article/politics/2778573/6567384?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

ソ連時代から考えて隔世の感があるが、しっかし、ロシアは本当にそれほど「民主的」なのか、西側諸国と比較しても首をかしげさせられ、単に敵の敵は味方というだけの悪い冗談ではないかという気もするが、それをさておけば、西側に屈さずに独自の気骨を示すプーチンにロシア国民が惚れ込むのも、ロシアの立場からすればわからなくもないパフォーマンスではある。

日本の菅さんはというと、劉さんに対してもアサンジに対しても、本当はどう考えどう日本から提案したいのか、いまいちよくわからないものだ。
他国のことについてはよくわからなくて口をつぐむとしたら、せめて自国のことは、「不都合な真実」を大いに国民に告げる役割こそ菅さんの役割だったと思うのだけれど、いまいち情報公開や説明責任に努めるどこから、妙なところで情報隠蔽や説明不足になりがちな気がする。
時折はプーチンぐらいのパフォーマンスとウィットと指導力を示してくれた方が、せめてもいいのではないか。