絵本 「その手に1本の苗木を―マータイさんのものがたり 」

その手に1本の苗木を―マータイさんのものがたり (児童図書館・絵本の部屋)

その手に1本の苗木を―マータイさんのものがたり (児童図書館・絵本の部屋)

柳田邦男さんの翻訳の絵本。
すばらしい絵本だった。


ノーベル平和賞を受賞したマータイさんの伝記。


かつては緑が豊かだったケニヤが、開発のために木々が伐採され、大地が荒廃し、人々の生活も貧しくなった状況に直面して、単身、苗木を植える運動をはじめ、三十年間で4000万本以上の苗木を植える運動を起こしたというエピソードに、人間の偉大さと尊さを本当に教えられ、胸を打たれた。


「それでも、彼女はあきらめるような人ではありませんでした。
希望を捨てない生き方を、身をもって示したのです。」


という、本文の一節には、本当にじーんと胸を打たれる。


多くの人に読んで欲しい、すばらしい一冊と思う。