電車の遅延事故があった日

昨日は、朝から電車のダイヤが大幅に乱れ、いつも20分以内で到着する電車の中に、ぎゅうぎゅう詰めで変な姿勢で立ちながら一時間かかった。


やっと仕事が終わって、夕方帰ろうとすると、ホームで一時間待たされた。
さらに到着した電車が出発するまで三十分ほど待った。
やっと出発してこれで帰れると思いきや、途中の駅で二時間近く停車した。
結局三時間以上、日ごろならば二十分で帰れる道のりにかかった。


ただ、見てて感心したのは、帰りの電車の中で、さりげなく若い女性が年配の方に席を譲るのを目撃したこと。
世の中捨てたものじゃないなぁと、見ていて心和んだ。
あと、別の若者たちが、なんだか楽しそうにのんびりと雑談しているのを聞いてて、全然殺気立ったりせずに忍耐強くいかなる状況も楽しそうに過ごすとは、たいしたもんだなぁと感心した。
他の年配の方々も、黙々とじっと忍耐強く耐えていた。
たいしたものである。


ただ、私はやっぱり家に帰るとくたくたで、食事する元気もなく、さっきまですやすや眠ってやっと回復した。
報道によれば、何か架線が損傷して、それに気付かずに通過した列車のパンタグラフが損傷し、別の地点の架線をさらに損傷させてしまったそうである。
とんだ災難だったが、市井には立派な人が多いとあらためて思う瞬間だった。