人生に無駄な努力はない

レミゼラブル」の中で、ジャン・バルジャンが、ABCの友の会のリーダーのアンジョルラスに言うセリフをふと思い出した。

「しかし、君たちのしたことは無駄ではない。

君たちがこのバリケードでともした灯りは、今日立ち上がらなかった人々の心にも小さな火種を残すだろう。いつかその小さなあかりが寄り集まり大きく赤々と燃え上がるとき、再び革命が起こり、そのときこそ国は変るんだ。

人類の歴史というのは、おそらくこうやってともされるたくさんの灯りによって、ゆっくり進んでいくものだ。暗い過去を抜け出し、明るい未来へと。」

この人生に無駄な努力なんてなくて、何か世のために、世の間違った流れに抗するために尽くした努力は、その時は一敗地に塗れて無駄になったように見えても、きっと無駄なことはなく、大きな意味をもって受け継がれ、実を結ぶ時が来るのだと思う。