オバマさんのノルマンディーの式典での演説

オバマさんのノルマンディーの式典での演説


(ちょっとずつ翻訳する予定)


原文
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2014/06/06/remarks-president-obama-70th-anniversary-d-day-omaha-beach-normandy


オラント大統領、フランス国民に、そして友人たちに、家族に、私たちの古参兵たちに。


もしも祈りが音を出して聞こえるものだったならば、あの夜のイングランドの上空はこの世界中の耳をつんざいたことでしょう。


艦長たちは甲板を歩き回っていました。パイロットたちは自分たちの計器をコツコツと叩いていました。司令官たちは地図を読みふけっていました。細心の注意を払って計画してきたこの数か月間のすべてについて完全に意識しつつ。
すべてのことはうまくいかないようでした。
風も、潮の流れも、予期しない要素も。
しかし、それらにもかかわらず、この大胆な賭けにおいて海峡の向こう側で待ち受けている物事が、人々をすくみあがらせるのではなく、突進させたのでした。


さっぱりした顔の米兵たちは、装身具を磨き、愛する人の写真に口づけし、装備を繰り返しチェックしていました。
ある人は「神よ、勇気をお与えください。」と願いました。
そして、夜明け前の数時間に、飛行機は滑走路を轟音を鳴らして走って行きました。
滑空部隊と落下傘部隊は空を滑り下りて行きました。
海よりも多く見えるような数の船の大艦隊を、巨大なスクリューが発進させました。
そして、十五万以上の魂が、この小さな砂のかけらに向けて出発しました。
ここに戦争の運命が、いやそれ以上に、人類の歴史の道筋がかかっていました。


オラント大統領、来賓の皆様、あらゆる危険に平然と挑んだ、あの世代の男性と女性たちを讃えるために今日ここに再び来ることができたことを誇りに思います。
来賓の皆様の中には、われらがDデイの古参兵たちもいます。
そして、皆さん、本当に今日ここにその古参兵の方々がいてくれることが、本当に私たちを謙虚な気持ちにさせてくれています。(拍手)


ちょうど先週、私はあるフランスの方から御手紙をいただきました。
彼はこう書いていました。
「親愛なる大統領閣下、そしてアメリカ国民の皆様。
あなたがたをお迎えできることを誇りに思います。
そして、再びあながたに感謝します。
自由のためにともに闘った、アメリカ国民やその他の国民たちのすべての苦痛と努力に対して。」


今日、私は同じことをフランスの人々に言います。
ありがとう。
特に、世代を超えてここにやってきたアメリカ人たちに、あなたがたが示してくれた優しさに対して感謝します。
この浜辺に感謝します。
そして九千三百八十七名のアメリカ人にとって永遠の休息の地となっている、この聖なる場所に対して感謝します。
戦争の終わりに、わが艦隊は戦死者を満載しつつアメリカに向けて出発しました。
解放されたヨーロッパの何万という人々が、さよならを言いに集まり、この大陸の共同墓地に留まり続ける六万人以上のアメリカ兵戦死者たちを大切にすることを誓いました。
ある人の言葉の中には、「彼らの墓をあたかもわが子のように」戦死者たちを大切にします、とありました。
そして、フランスの人々は、あなたがたが本当の友人にするように、この言葉を守ってきてくれました。
そのことを、私たちは永遠に感謝します。(拍手)





(続く)