映画 「ピオ司祭」

二十世紀イタリアを生きたピオ神父の生涯を描いた映画『ピオ司祭』を見た。

youtubeで見ることができる。
https://www.youtube.com/playlist?list=PL1FDCD4ACE3DE78F3

印象に残ったのは、二つのこと。

ひとつは、神は人の喜びや笑顔を愛します、なので微笑んで祈ってください、と信徒の人たちに言っていたピオ神父のセリフ。

もうひとつは、最後の説教で、ピオ神父が、衣の刺繍を裏側から見ると、不調和で意味もわからず汚く見えるが、きちんと表から見れば、美しい調和のとれた模様となる、私たちが悪と呼ぶことも、人生において悩むことも、しばしばこのように衣の裏側から人生を見ているからである、という話。

両方とも、深く心に残った。

にしても、ピオ神父とは、いったい何者だったのだろう。
その存在は、もう何年か前に本で読んでただただ驚いたが、あらためて二十世紀にこんな話があり、こんな人物がいたというのがにわかには信じがたい。

しかし、この映画の中で、法王が、十二使徒がキリストと一緒にいながらキリストとわからなかったように、私たちも神の霊ととともにいながらなんと見過ごしていたことか、ということなのかもしれない。

なんというか、やっぱり、一種の超能力者だったのだろう。

いつか、私もピエトレルチナに行ってみたいと思った。